Three Minute〜絶望へ誘う三分間〜


第一話
「決断」

その日はいつもより早く親が家を出た。
少ししてから時計を見る。
「七時五十分……そろそろ行くか……」
しかしその時、強烈な睡魔がすらを襲った!
すらの頭の中を二つの考えがよぎった。
眠気をこらえて家を出るべきか──
あと二、三分ほど寝ていくか──
答えが出るのにそう時間はかからなかった。
「あとちょっと寝ても大丈夫だよな……」
しかし、この決断が悲劇の幕開けとなるのであった。

第二話
「経過」

すらは眠りについてしまった。
この先に訪れる悲劇を知らぬまま……
しばらくして目が覚めた。
ふとテレビを見ると、なんと少し前までやっていたニュースは終わり、
変わりになんと“行列のできる法律相談所(再放送)”
がテレビ画面に映っているではないか!
「なにっ?」
時計を確認する。
「十時……」
そう、すらは二、三分寝るはずが、
なんと二時間以上も寝てしまったのだった!!

第三話
「襲来」

恐ろしく寝坊してしまったすら。
しかしここまでくると寝坊など、どうでも良くなってくる。
「学校行かなくていいか」
そう思ったその時、家の電話が鳴った。
電話に出ようとしたすらだが、その時ある人物の顔が浮かんだ。
「O(担任・仮名)か……?」
これは学校からの電話かもしれない。
しばらく様子を見ていると、留守番電話が作動した。
すると……
「あ……あ……」
男の声が聞こえた。

第四話
「終結」

それ以上は何も言わなかった。
が、しかしすらは確信していた。
電話の声の正体を……
「この声はOだ!」
運良く担任からの電話を逃れたすら。
そう。彼は勝ったのだった。(?)
すっかり『休みモード』になったすらは、
再び眠りについたのだった……




この話はノンフィクションであり、
実際の人物、団体に
意外と関係しています。


この後すらはかなり怒られましたとさ……
inserted by FC2 system